これまで部位ごとの効果のあるものだけを厳選した
筋トレ方法をブログに残してきました。
「本当は、歯科矯正をして垢抜けたいけれど、
まだ(金銭面、メンタル面などの理由)できないから、
今できる自分磨きをしよう」
と考えたからです。筋トレを始めた頃は多額の奨学金の返済もあることに加え、手術の恐怖心から矯正を受けられるような状況ではありませんでした。
その中で、やっと、やっと、矯正に踏み出せた私がいます。
今回は、痛みにも不安にも弱いヨメが、外科矯正という大きな手術を伴う矯正を行うことを決断しました。
どういう事をするのか?なぜ決断したのか?どうして決断できたのか?その病院を選んだ理由は?経過はどうなのか?などについて外科矯正をブログに残していきます。応援してくださると、嬉しいです…!
外科矯正とは?
骨格的な偏位(ズレ)が著しく、矯正単独での治療だけでは十分な歯並びや噛み合わせにすることが困難な場合に対し、手術を併用して行う矯正治療のことを言います。
外科矯正が保険適応の理由
一般的な歯科矯正は、「見た目を改善する」目的と考えられているため、公的医療保険が適応されません。
一方、外科的な手術を伴う外科矯正は、正式な病名が付いており「疾患を治療する」目的と考えられているため、公的医療保険が適応となります。
歯列矯正が保険適応となる条件|外科矯正を受けるためには
外科矯正は、保険適応にて歯科矯正を受けたいからと言って、誰もが受けられる治療ではありません。
保険適応となる条件が、日本矯正歯科学会のホームページに記載されています。
矯正歯科治療は一般的には保険適用外ですが、下記の場合に限り保険診療の対象となります。
- ①「厚生労働大臣が定める疾患」に起因した咬合異常に対する矯正歯科治療
- ②前歯3歯以上の永久歯萌出不全に起因した咬合異常(埋伏歯開窓術を必要とするものに限る)に対する矯正歯科治療
- ③顎変形症(顎離断等の手術を必要とするものに限る)の手術前・手術後の矯正歯科治療
なお、これら保険適用される矯正歯科治療を行える医療機関は、厚生労働大臣が定める施設基準に適合しているものとして地方厚生(支)局長に届け出た保険医療機関のみになります。
引用:日本矯正歯科学会
上記に記載の通り、外科矯正は、正式な病名の診断と、施設基準をクリアした保険医療機関での治療が必須となることが分かります。
顎変形症とは?
ヨメは上記の保険診療の対象の③顎変形症です。
顎変形症とは何なのか?ヨメの状態はどうなのか?について書いていきます。
日本形成外科学会において、顎変形症について分かりやすく記載があったため、引用します。
顎変形症とは上あご(上顎骨)や下あご(下顎骨)の形や大きさの異常、両者のバランスによる咬み合わせの異常(咬合不正)と顔の変形などの症状を示すものです。顎変形症の発生には遺伝的な要素が強いと言われていますが、ほとんどは原因不明です。
引用:日本形成外科学会
顎変形症の中には上顎骨の変形、下顎骨の変形、上下顎骨の変形が含まれています。また、成長の過剰による変形と不足による変形にも分類することができます。代表的な顎変形症としては、下顎骨が突き出た下顎前突症、逆に下顎骨が小さい小下顎症、上顎骨が突き出た上顎前突症、前歯が噛み合わない開咬症、あるいは左右の顔の大きさが異なる顔面非対称などがあり、それぞれに特有の咬合不正と顔面変形を伴います。
引用:日本形成外科学会
顎変形症のヨメの診断結果は?
ヨメは、下顎の大きい「下顎前突症」です。また、左目や左耳が右目と右耳よりも位置が高い「顔面非対称」もあります。
ここでヨメの歯並びを載せます。
⑴上の歯並び
※黒くなっている歯は虫歯ではなく、訳あって1本が差し歯になっています。この歯についての治療経過も今後記載していく予定です。
⑵下の歯並び
⑴、⑵の写真を見ると、そこまで歯並びが悪くないことが分かると思います。
しかし、噛み合わせた場合はどうなるでしょうか。
⑶噛み合わせた歯並び
・下顎の歯が1本分、右にズレている。歯の真ん中が合っていない
(赤色の線)
・⑵の写真では同様に出っ張っているはずの歯が⑶で噛み合わせると右が出っ張っており、左は上の歯の内側に入り込んでいる
(黄色の線)
これがヨメの骨格的な偏位(ズレ)です。
外科矯正のブログを通してヨメが伝えたいこと
私がブログに自分の最大のコンプレックスである歯並びについて書けるようになったのは、
「治療をする」と決断できたからです。
治療をする前は、「見られたくない」「見せるのが怖い」という思いが強かったです。治療過程の今でも、その思いはずっとありますが、治すからこそ「見られたくない」よりも「知ってほしい」の気持ちが強くなりました。
これは、
「コンプレックスならば治療すればいい」というそんな簡単な話ではないのです。
このコンプレックスを解消するためには、この外科矯正には多くの代償を伴います。
全身麻酔下で7時間以上の顎の骨を切る手術を受けなければなりません。全身麻酔や手術による侵襲や合併症、リスクは計り知れません。恐怖や不安にも打ち勝たなければなりません。
金銭面、精神面、家族環境、仕事、全身麻酔や手術と術後に耐えられる身体面と精神面の健康など、非常に多くの条件が揃わなければ受けることができません。
だからこそ、外科矯正を受けたくても受けられない方々がたくさんいます。
そのような中で、
メディアや日常生活において安易に
顎が長いなどのいじりや「しゃくれ」という言葉が使われています。しゃくれているキャラクターが作られている現状があります。
外科矯正の実情を知る人が増えることで
簡単に治せない顎へのいじりがどれだけその方を傷つけるかということ、顎のいじりが間接的にここまでの大手術を強要していることになることの理解へと繋がり、
顎にコンプレックスのある方々への思いやりに繋がる事を願っています。
同時に、治せるからといって、外科矯正を強要する現状にならないことも祈ります。
繰り返しになりますが、
非常に多くの条件が揃わなければ受けることができません。
だからこそ、外科矯正を受けたくても受けられない方々がたくさんいます。
そして外科矯正を受けたくない方もいらっしゃいます。
外科矯正をする、しないという決断は、考えて考えて考え抜いた上でのその方の決断です。
あくまで個人が自分自身で納得する形が1番です。
私は自身で考えた決断であれば、どんな決断も正解だと思います。
私のブログが、
外科矯正を検討している方への参考となり、
外科矯正を知らなかった人から
コンプレックスを持つ人への思いやりのきっかけとなり、
他者が外科矯正を強要しない現状になることを切に願っています。
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